コアテクノロジー
1.完全自動養蚕システムの開発
ペンタリンクは従来の養蚕システムにロボティクス、ICT、IoTなどの技術を導入することで「無人化」を実現し、無菌環境での蚕の管理技術を確立しています。この技術を発展させることにより「蚕卵から蚕虫の数度にわたる脱皮を経て、繭の生成に至るまでのプロセス」を完全に自動で行うことが可能となります。
2.無菌乾燥桑パウダーの生産
ペンタリンクは、超減圧低温マイクロ波乾燥機による無菌乾燥桑パウダーの生産技術を確立しています。さらに、その材料として最適条件下で大規模かつ無農薬で栽培した桑葉を使用することで、高品質・低価格の無菌人工飼料の生産を実現し、自動養蚕システムの継続運転に不可欠な「飼料の安定供給」が可能となっています。
ペンタリンクが実現する次世代の繊維産業
無菌環境でつくられるシルクの新たな可能性
完全自動養蚕システムによる無菌環境での養蚕は、繊維産業のみならず、医療、美容、食品などさまざまな領域への応用が可能となります。
・医療原料 - 無菌シルク及びシルクタンパク質の生産技術開発
・機能性美容素材 - 高セシリン含有蚕虫利用素材の製品開発
・機能性食品 - 無菌シルクタンパク素材の製品開発
養蚕産業のアップデート
完全自動養蚕システムにより、理論的には「人件費コスト0」による画期的なシルク生産が視野に入ってきます。さらに空間体積あたりの生産効率を高めることによって、従来とは次元の異なるスケールで養蚕産業をアップデートしていきます。
真にサステナブルな繊維産業へのシフト
全世界で年間約6,800万トンというスケールで生産されている化学繊維が、新たなテクノロジーによって天然繊維へと置き換わるとすれば、地球環境への貢献度は計り知れません。現在ペンタリンクでは、蚕虫の体内に形成されるタンパク質(非水溶性のフィブロインおよび水溶性のセリシン)を利用し、人工的に繊維を生産する技術開発に着手しています。シルク繊維の生産技術そのものを進化させることで、真にサステナブルな繊維産業へのシフトを目指します。
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